先日11月1日の再選挙でトルコリラは窓明け上昇。好材料が出たにも関わらず、割高すぎてポジションは取れない状況が続きました。ただ、再選挙は終わっても、その影響力は大。ここから上昇トレンドが始まるものと考えます。
もっとも、上昇トレンド入りとは言っても材料は必要。今回は、次に出そうなトルコリラ相場のネタを探していこうと考えます。
- トルコ再選挙は与党敗北に賭けてた
- 利上げ示唆で織り込み案件
- 年内利上げでドル高懸念
与党勝利で負けてぱらりら
冒頭に書いた通り、トルコリラは再選挙の与党過半数議席獲得でリラ高。サプライズであったので、窓を開けて上昇となりました。
失敗したなーと思うのは、管理人はリラ売りでヤマを張っていたこと。選挙前のポジションで博打張るなら買いポジションでした。反省してます。
別に結果論という訳ではありません。今回は与党勝利がサプライズシナリオだったので、買い側の方が利益の期待値が高かったという話ですね。大方の予想は与党敗退だったので、仮に下落方向に動いても、窓を開けなかったと思うんですよ。終わった後によくよく考えたら、選挙前のリラ売りは勝算の低い博打でした。
あ、管理人は博打に負けました(言い忘れてました)。
利上げ示唆で織り込み案件
選挙後は窓埋め下落方向に動いているトルコリラですが、これは押しの動きだと考えています。上昇トレンドは崩れていません。買うなら、20日移動平均線でのもみ合い後かなー、という感触です。20日移動平均線は、押し目買いチャンスが現れる一つの目安です。
今後出てくるであろうネタとしては、新与党組閣と、長期的には利上げ観測(利上げ期待)でしょうか。まずは与党組閣で期待から来る買い。その後に、ちょこちょこと利上げ期待で買われる展開が思い浮かびます。
利上げに関して言うと、トルコはインフレが進んでいます。このインフレは既に織り込まれていて、むしろバシュチュ中銀総裁が利上げ示唆したことの方が好感されていると思います。
インフレ進む→リラ下落→利上げ示唆(いまここ)→利上げ期待で買い
こんな感じのメカニズムでしょうか。あと利上げ後は、キャリートレードの魅力も増えますね。米金利が上がってもユーロ圏はマイナス金利のままでしょうから、ユーロキャリートレードが復活するかも知れません。
年内利上げでドル高懸念
一点、懸念があるとすれば、年内実施が噂される米利上げの影響でしょうな。利上げしても、しばらくはドル高が続くと思います。
利上げというのは金融引き締め策なので、長期的に見れば株安・ドル安を誘導する施策なんですよ。ただ、利上げをするだけの環境が整った=景気が良いという話なので、クライマックス的な株高がありそうなんですよね。ここでドル高・リラ安がもう一回くらい来るかも知れません。
基本的には今のドル高は、いずれ息切れするタイプのものです。ただ、利上げは段階的に進めるとFRBは言ってます。そもそもサプライズ的なドル安は臨んでいないでしょう。FRBが描くシナリオはドルのじり高というところでしょうな。
一方の日銀緩和は、米利上げ待ちでしょう。日本政権がそもそも米国の追従型なので、アメリカに先立ってアクションを起こすことはないと思います。余談ですが、日銀は財務省の管轄で、政府からの独立性がないってしってました。日本の中央銀行って、世界的に見て特殊なんですよ。