日本にトルコリラを扱うブログはあまりありません。同じ金利通貨でも、南アフリカランドや豪ドルのスワップ運用ブログなら、ブログランキングに名を連ねています。でも、トルコリラの運用ブログは、どのランキングサイトでもあまり見かけません。
正しく言うなれば、「トルコリラの運用ブログは、多くが消えてしまった」と言っていいでしょう。実は、過去にはトルコリラ運用ブログが流行った時期がありました。そんな訳で、今回は、トルコリラの運用ブログが消えていった経緯について、語ってみましょう。内容は以下の通りです。
- トルコリラのブログが消えた理由
- スワップ運用で消えました
- あえて高金利のトルコリラを売る
トルコリラのブログが消えた理由
実は、2009年頃までは、トルコリラを専門に扱うブログもちょいちょいありました。管理人がトルコリラのトレードを考え始めたのも、この時期です。ですが、現在は過去に繁栄したブログのほとんどが、消滅、もしくは運営停止となっています。
その理由は、2009年という時期にヒントがあります。そう、リーマンショックです。
上図は、トルコリラ円の10年チャートです。これを見て分かる通り、2009年にトルコリラは大暴落を起こしています。
おそらく、多くのトルコリラ専門個人トレーダーが資金を無くしたのでしょう。2009年を境に、多くのトルコリラ専門ブログが姿を消しました。当時、「トルコリラ=買い専門通貨」というイメージがありましたから、リラ暴落で多くのトレーダーが負けたはずです。
FXブログランキング(トルコリラ)を見ると、いまでもいくつかのブログが活動しているようです。でも、うちのような弱小ブログがトップ10に入るくらいですから、どこも細々と運用している感じがします。
スワップ運用で消えました
個人的な感覚で言わせてもらうと、リーマンショックくらいで個人投資家が破産するとは思えません。実際、管理人は株式運用で損を出しましたが、別に借金とかかかえていません。損切りして、すぐに売りでトレード再開しました。ある程度の損を出したら、損切りして様子を見る。ごく、単純なトレードの基本です。しかし、トルコリラではなかなかそうもいかない理由がありました。トルコリラのブログが消えた理由。その核心にあるのは、どこのブログもスワップ運用ばかりを主題にしていたことが理由でしょう。
トルコリラはスワップポイントが魅力的な通貨です。今のトルコ政策金利は年利9.5%です。実際の運用利回りに直すと、年利6~7%ってところでしょうか。必然、トルコリラは買いで儲かる通貨に思えます。
でも、それは為替の変動リスクがないことが前提です。実際にはトルコリラの変動幅って、とてつもなく大きいんです。リーマンショックの時だと、1トルコリラ=90円→60円に暴落しました。損切りできないと、たかだかレバレッジ3倍で破産です。
さらに悪いことに、証券会社によっては、トルコリラの買い入れに高額のスプレッドコストを支払う必要があります。再度、買い入れするのにも、大きなコストを支払わなければならないんですね。これだと、心理的に損切りしにくいものがあります。
このような訳で、トルコリラを扱うトレーダーのほとんどが、買い専門。多くの個人投資家は、損切りできずに塩漬けとなったのでしょう。
2009年まではスワップ運用のブログばかりが運営されていました。しかし、リーマンショックで、多くのブログ運営者が大損。結果、含み損を抱えたまま、HP・ブログも閉鎖せざる得ない状況に追い込まれたのだと思います。
高金利でもトルコリラを売る
前述の状況は、現在でもあまり変わらないのかもしれません。トルコリラと言えば、スワップが魅力。スワップ運用するなら、リラ買い一択。いまでも、ほとんどのトルコリラブログは買い専門です。
その点、本ブログはトルコリラの売りも全然平気でトライします。スワップ?なにそれ?おいしいの?
まあ、管理人もスワップを意識していない訳ではありません。やはり、リラ売りの支払いスワップは重いと思いますし、好き好んで売り専門をする気もありません。できればリラ高の波がやってきて、左うちわで放置運用したいと思ってます。むしろ、スワップポイントは気にする方で、売りスワップの安い証券会社を選んで使っています。
単純に、管理人はトルコリラがトレードする通貨として好きなだけです。スワップにこだわらず、相場が動けば付いていく。他のブログと違って、このブログはリラ売りも扱っていきます。
なぜ、トルコリラが好きなのか?詳しい事情は、おいおい書いていこうと思います。
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