9月も中旬を迎えました。そろそろ、外為市場も活性化してくる頃合いです。そんな中、トレードの材料のひとつになるのが、外資系企業の半期決算という要因。9月・10月は外資系企業の半期の決算発表が本格化する時期です。
トルコリラに関しては、この決算発表で波乱が起きそうです。というのも、以前からトルコ企業の業績悪化という予想が浮上しているためです。今日は、その内容を踏まえて、リラ売り目線でチャートを見たいと思います。
- リラ安でトルコ企業の採算悪化か?
- トルコリラのチャートと節目
- リラ売りなんて怖くない
リラ安でトルコ企業の採算悪化か?
本家サイトの記事をアップしました。テーマは「トルコ国内企業の半期決算とドル高リラ安による外貨建て債権の圧迫」です。トルコリラは下落という予想をしています。
内容はというと、「ドル高リラ安に伴って、ドル建て社債がトルコ企業の経営を圧迫。顕在化するなら半期決算のこの時期だ」というものです。国内企業の成長後退でトルコリラが売られるという、いかにも残念なシナリオを描いています。
ただ、見方を変えれば、リラ売りのトレンドが発生する可能性がある訳で、デイトレ・スイングトレード派には願ってもいないチャンスとなる訳です。
現在、トルコリラは対ユーロ(EUR/TRY)、対日本円(TRY/JPY)では比較的落ち着いています。しかし、ドル買いの煽りを受けて、対ドル(USD/TRY)では下落の雰囲気が出ています。実はこれを見越して、両建ての買いポジションをUSD/TRY=2.20で決済。管理人は、現在、売りの片ポジションに絞りました(両建ての経緯については、こちら)。
トルコリラのチャートと節目
トルコリラ対ドルの現在のチャートを見ると、こんな感じです。
現在、リラ売りのトレンドが始まりつつあります。USD/TRYのチャートは上に行くほどリラ売りです。ボリンジャーバンドの+2σに張り付いているのは、いつも通りというか、ありがちな展開です。
USD/TRY=2.2200~2.2500は以前、もみ合いが生じた価格帯なので、ここで少しリラ買いの反発が起きてもいいところでしょうか。チャートで横に伸びているバーは、過去に動いたティックの数をカウントするインジケータの表示です。ティックの数が多いほど、売買が頻繁に行われたアンド注目の価格帯であることを示しています。
売りの参入レートとしては、以上を踏まえて、2通りのシナリオがありえます。
- USD/TRY=2.25をブレイクしたところで順張りのリラ売り
- 勢いが落ちてUSD/TRY=2.20に落ちた辺りで逆張りのリラ売り
リラ売りなんて怖くない
最後に、リラ売りの利益を伸ばす方法のご紹介。以前書いたスワップポイントの高い証券会社とは逆で、スワップポイントの支払いが低い証券会社を使えばいいんです。USD/TRY(トルコリラ対ドル)だと、支払いスワップはこれくらい変わってきます。
支払いスワップ(※) | ※10,000USD/TRYあたり | |
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FXトレードフィナンシャル | -150円 | 高速FX |
ヒロセ通商 | -152円 | LION FX |
サクソバンクFX | -288円 | |
FXCM | -360円 |
サクソバンクFXやフォーランドFOREXは、トルコリラを扱う証券口座として、メジャーではあります。しかし、正直言って、売り建て口座には厳しいでしょう。トルコリラ円を扱う他の証券会社も同様です。ここら辺、トルコリラの売買口座は、スワップポイントの多寡を見極めて頂きたいところです。
リラ売り口座として選択肢に挙がるのは、ヒロセ通商かFXトレードフィナンシャルでしょう。ヒロセ通商の方は、紹介記事が用意してあります。読んで見てください。