トルコリラdeぱらりら

米中間選挙とかトルコリラの相場観とか

米中間選挙とかトルコリラの相場観とか

先日発表された11月の米雇用統計。結果は微妙で、発表後はドル買い、トルコリラ売りに、一旦、利益確定の動きが出ました。それでも、勢いは止まらないというのが管理人の相場観で、むしろリラ売りするなら、良い押し目であると考えます。

個々最近、FOMC、米雇用統計、そしてアメリカ議会の中間選挙など、立て続けにイベントが消化されました。そんな訳で、直近の出来事を振り返り、今後のトルコリラの予想をしていきたいと思います。

  1. トルコリラ対ドルの値動き
  2. マイナー通貨は吉か凶か
  3. スワップポイントを狙うなら対円・対ユーロ

トルコリラ対ドルの値動き

本家サイトのブログをアップしました。

上記の記事では、米中間選挙で与党が勝利した場合の過去の傾向を語っています。過去、アメリカの住宅バブルと原油バブルの陰には、中間選挙で与党が上院・下院とも過半数を占めるという経緯がありました。与党の議員比率があがったことで、政策推進が加速したことが理由であるという考察を加えています。

アメリカの景気が良くなるとドルが買われます。基本的な為替の法則ですね。株や不動産などの資産を買うために、世界の通貨が米ドルに換金されるためです。需要のある通貨ほど、為替レートが上がります。相対的に、トルコリラを含む他の先進国マイナー通貨は安くなる傾向があります。

トルコリラの直近の値動き
トルコリラの直近の値動き

直近の値動きとしては、FOMC後にドル買いが進んだことがリラ安を後押ししています。ファンダメンタル的な理由としては、米金利の利上げ観測が後退したことが材料でしょう。利上げが先送りになれば、ヘッジファンドは安心して資金を借りて、株などの資産を買い入れることができます。

もっとも、単純な話、ヘッジファンドの利益確定が一服したというのも、値動きを加速させる理由でしょう。先月まで、海外のヘッジファンドが決算を前にして利益確定をする動きがありました。トルコリラショートポジションの買い戻しです。ここで、一旦のリラ買いがあったようですが、長期的なリラ売りトレンドは崩れていません。決算確定を過ぎて、再びトレンドが加速するというのが、管理人の意見です。ここら辺の考察についても語っています。米雇用統計が過ぎた現在でも、記事に記載の相場観は変わっていません。

マイナー通貨は吉か凶か

前述の通り、トルコリラ含むマイナー通貨は、対ドルでは弱含みとなりそうです。ただ、日欧の金融緩和策を見ると、対円、対ユーロでは勝手が違いそうです。

量的金融緩和というと、「またリラ下落か」と思われるかも知れません。確かに、アメリカの量的金融緩和策QE2では、その影響により、新興国が通貨安とインフレリスクに晒されれてきました。ドル高、マイナー通貨安の構図があったのです。しかし、日欧の金融緩和策は構図が異なります。

日欧の金融緩和策の目的とするところは、自国の通貨安を誘導することです。つまり、円安とユーロ安が目的です。日本もユーロ圏も低インフレに悩んできたので、通貨安を誘導するために量的金融緩和を開始しました。

追加金融緩和でトルコリラ円大幅高
追加金融緩和でトルコリラ円大幅高

トルコリラ円のチャートを挙げてみました。金融緩和の結果が明確なのがトルコリラ円です。ご存じの通り、アベノミクスで円安が進んでいるためです。相対的に、対円ではリラ高となった格好です。

トルコリラ-ユーロ(EURTRY)の値動き
トルコリラ-ユーロ(EURTRY)の値動き

対ユーロでは、まだリラ高とはなっていません。ECBの金融緩和が始まったばかりで、不透明感あるからでしょう。それでも、対円と同じように、対ユーロでもリラ高となると管理人は考えています。

スワップポイントを狙うなら対円・対ユーロ

と言うわけで、トレード方針をまとめましょう。基本的には、管理人はドル買い・リラ売り、つまりUSD/TRYのロングで臨みます。スワップポイントの支払いとスプレッドがきついので、当然、安いところを狙います。管理人は、OANDA Japan(短期ポジション)とヒロセ通商(長期ポジション)のハイブリッドでトレードしています。

スワップポイントが大好きな読者の方なら、狙うならトルコリラ円かトルコリラユーロでしょう。TRY/JPYのロング、もしくはEUR/TRYのショートです。当然、スワップポイントの高い証券会社を利用すべきです。スワップポイントの高さでは、マネースクエアジャパン(TRY/JPY)かAVA Trade(TRY/JPYとEUR/TRY)が狙い目です。

最近では、管理人もトルコリラの長期保有を始める頃合いかなと思い始めました。時期は、来年の6月頃かなあと思います。利上げとヘッジファンドの決算が来る時期であるからです。この時期が一つの節目になりそうです。時期と材料の見極めが肝心です。

URL :
TRACKBACK URL :

*
*
* (公開されません)

このブログは

トルコリラの為替投資戦略

管理人の相場日記です。

Return Top