GW入りに前後して、直近でいくつかの経済イベントが発生していますね。ひとつは中銀総裁の任期満了に伴う人事入れ替え。もう一つはFOMCの開催です。トルコリラ円を扱っていれば、日銀会合に伴うドル円レートの値動きも気になる所ですね。
FOMCイベントを控えて、トルコリラドルは小休止。一方でトルコリラ円は日銀緩和期待によるドル円レート上昇に引っ張られる形になりました。以前に紹介した仕込みのタイミングで買った人は、かなり儲かっているのではないでしょうか。
今回は、ここら辺の経緯を語りたいと思います。
- ムラート・チェティンカヤ氏就任
- 日銀緩和期待でドル円上昇
- トルコリラドルは小休止
ムラート・チェティンカヤ氏就任
はじめにトルコ事情の話から。トルコ中銀の総裁が4・19付けで代わりましたね。前任のエルデム・バシュチュ氏は任期満了。前副総裁に就いていたムラート・チェティンカヤ氏が総裁に昇格しました。
明日は政策金利発表ですね。今日付けで、中銀総裁がバシュチュ氏から、名前読めない氏に変わりました。
さすがに着任でいきなり金利変更はないと思いますけど、どうでしょう?なぜか国内では利下げ期待が高まっているようです。#トルコリラ— トルコリラの為替投資戦略ナビ (@fxturkishlira) 2016年4月19日
ここら辺の事情は日本のニュースサイトでほとんど扱われず、結局、海外サイトに頼りました。やっぱり、金融の本場イギリス版のロイターは違いますね。人事入れ替えの一週間前から色々と情報流れていました。
新総裁の写真を上げたいところなんですけど、まだ著作権フリーの画像は出回っていませんね。というより、出回るのでしょうか。バシュチュ前総裁の写真すら、ほとんどネットに上がっていませんからねえ。
日銀緩和期待でドル円上昇
さてはて、肝心の相場はというと、ドル円レートとトルコリラ円の上昇がホットでしたね。
もともとが直近のリラ円安値が円高で始まった訳なんですけど、レートを戻すときもやっぱりドル円の戻りに引っ張られる形になりました。円レートはバランスの相場なんて言われますけど、いきすぎた円高が戻す動きは非常に不思議な値動きであったという感想を持っています。
ドル円が上がった理由は、日銀の追加緩和期待ですね。日本ではそんなに期待がかかっていないんですけど、海外紙がかなりプッシュしたらしく、外国人の日本株買いが相次ぎました。毎度のことながら、日本株買い=ドル円上昇ですね。為替ヘッジと円キャリートレードの結果でしょう。
厳密にはドル円レートの上昇が株高の初動に遅れてやってきたこと。ここが今回の連動的な値動き面白いポイントだと思います。似たようなチャンスがあったら、考えている仮説を披露してみましょうか。
トルコリラドルは小休止
最後に管理人のポートフォリオから。管理人は今はトルコリラドルのトレードがメインです。まあ、長期ポジションを解消しました。FOMC前の調整なのか、先週からリラ売りの値動きがありましたんで。
ここ2、3日は、ちまちまデイトレしている所です。例えば直近のデイトレは、売られすぎからの戻しを狙う逆張りトレードでした。4時間足でボリンジャーバンドを見て、中央線の収束を狙う手法ですね。日足のトレンドを読む分析手法をデイトレに応用してみました。
トルコリラ円だとボラティリティが小さくてできないんですけど、ドルトルコリラだと読みやすい値動きがあるので可能になります。Oandaだとドルリラはスプレッド10pips程度で済みますしね。100pips以上動くので、スプレッドコストは十分ペイできました。
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