12月の雇用統計を前にUSDTRYが重要局面に差し掛かっています。ここまで、ドル買いエンジンの不調と新興国期待の狭間で方向感を失っていたトルコリラ対ドルが分岐点に到達しました。
今回は、雇用統計を前にして、簡単に相場観を語りたいと思います。
- チャート的に煮詰まった形
- ECB会合と米雇用統計が起爆剤に
チャート的に煮詰まった形
このところ、トルコリラ対ドル(USDTRY)は方向感を失っていました。理由は、原油価格の下落が引き金になっているようです。
そんな対ドル相場ですが、チャート的に煮詰まった形ができあがりました。
いまだトレンドラインを割らずに均衡を保っています。一方で、再びアメリカ景気への期待感が高まっていて、ドル買い・新興国売りのニュースがちらほら出てきています。
ここで、トレンドラインを割るようなら、再びドル買いリラ売りのトレンドが再開でしょう。逆に、トルコリラロングで臨むなら、絶好の押し目です。これは、どちらに転ぶか分かりません。まさに、トルコリラ対ドル相場は、分岐点に差し掛かっています。
ECB会合と米雇用統計が起爆剤に
下記のチャートの通り、USDTRYはリラ買い・リラ売りの両極端のシナリオが想定されます。時期的に考えて、トレンドの起爆材となるのは、ECB会合と米雇用統計でしょう。本日12月4日、明日5日と重大イベントが控えています。
ここで取るべきスタンスは、ポジション解消の後、できたトレンドに素直についていくことでしょう。ヘッジファンドも年内最後のかきいれ時ですから、大きな値幅が期待できます。トレンドも長期間続くことでしょう。
オススメ証券は、リラ買いならAVA Trade、リラ売りならFXトレードフィナンシャルです。理由は、スワップポイントの大小によるものです。AVA Tradeは受け取りスワップが高く、FXトレードフィナンシャルは支払いスワップの少ない証券会社です。どちらも、USD/TRYの通貨ペアを扱っています。
個人投資家にとっても、年内最後、そして来年に続くビックウェーブの到来がやってきそうです。おそらく、来年1月までトレンドが続くと予想します。ECB会合と米雇用統計。ビックイベントに注目したいと思います。