トルコリラ円に買いの勢いが弱まってきました。ダブルトップの出現です。以前から売り場探しをしていた管理人ですが、ここがポイントだと思います。
既にチャート上にはダイバージェンスが出現しています。これは本家サイトで報じた通りです。そこに加えて、目先の天井が見えてきたトルコリラ。短期的には売りだと予想します。
今回は少し詳細にチャート分析をしていこうと思います。
- トルコリラの売り材料【2018年11月】
- ダイバージェンスとダブルトップで売り場を探す
- 二番底は年明けまで持ち越しか
トルコリラの売り材料【2018年11月】
最初にトルコリラの売り材料を考えてみましょう。とは言っても、悪材料豊富なトルコですからネタには事欠きません。差し当たって懸念されるところは、債務繰り越しがショートして銀行が破綻するというシナリオでしょうか。9月に発生したトルコショックの頃から報じられています。
[ロンドン 29日 ロイター] トルコが来年7月までの1年以内に返済期限が到来する対外債務は約1790億ドル(約20兆円)で、年間国内総生産(GDP)のほぼ4分の1に達する──。JPモルガンは調査ノートでこうした試算を明らかにした上で、通貨危機に襲われている経済が急速に縮小する恐れがあると警告した。
これらの対外債務のうち、銀行を中心とする民間部門が抱えているのがおよそ1460億ドル。政府が返済もしくは借り換えを迫られるのは43億ドル強で、残りは公的機関の借り入れだという。
言ってみれば、トルコの債務危機という訳で、大きな下落要因になりえます。直近の材料を見ても他には色々とリスクオフのネタが落ちている感じですね。以下のようなネタです。
- EU離脱反対でイギリス・メイ首相の降板
- マクロン仏大統領とトランプ大統領の対立
- 米国株が高値圏から下落
- カショギ氏殺害とイスラエル問題などなど
まあ、管理人は冒頭の銀行破綻懸念が危うい線を言っているな、という見方です。
ダイバージェンスとダブルトップで売り場を探す
ファンダメンタルズは置いておいて、チャート分析の方に行ってみましょう。実は管理人、チャート分析の方が先でファンダメンタルズ要因は後回しだと思っています。というのも、トルコリラは買われすぎのサインを出しているからです。以下は本家サイトで語ったチャート分析の内容です。
RSIの指標では、ダイバージェンス出現で買いの勢いが弱まっていることが分かります。ダイバージェンスというのはトレンドの後半に出てくる「買われすぎ」のシグナルですね。「為替レートが上がっているのにRSIが上がらない」という矛盾した状況がそれを指しています。このシグナルが出たら、トレンド相場もいよいよ終盤です。
さらに本日でトルコリラ円はダブルトップを形成。これまた頭打ちのシグナルですね。9月以降、リバウンドを続けてきたトルコリラですが、ここらでそろそろ小休止だと思います。
二番底は年明けまで持ち越しか
とまあ、今回は売り予想でトルコリラ相場に臨んでみました。ただ、次の下落はそんなに大きく下がらないんじゃないかと思います。既にトルコショックでセリングクライマックスが過ぎた感じがありますし、以前ほど悪いニュースが溜まっていません。むしろ、スワップポジションを建てるには二番底探しの良い機会なのではないでしょうか。
二番底の時期としては、正月の年明けを予想してみます。ここから海外勢はクリスマス休暇。本格的な買いが入るとは思えません。買いが入るならクリスマス休暇明けの年明けくらいと予想しています。需給の面でも売り目線という訳です。
以上の通り、今回は荒っぽく売り予想をしてみました。このやる気の無さが“トルコリラdeぱらりら”の大いなる特徴ですね。スピードの速さと書きたいことを書くだけの記事が本ブログのウリです。ただ、最近はTwitterの方が便利なので更新もサボり気味ですね。
本家のオリジナル記事はもう少し丁寧に書いています。興味のある方は、以下の記事も併せてどうぞ。
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