
Brexitの動乱も一息。世界経済はトルコリラ含めて方向感のない展開が続いていますね。まだまだ下がると言われたドル円レートは戻し、日本株にも買戻しが入っています。
ただ、ここから全面リスクオン相場かというとそうでもないでしょう。6月、7月の相場はヘッジファンドが主役。Brexit含めて、全て彼らの手の上で踊らされている感じがします。戻したからってうっかりリスク資産を買うと、痛い目に遭いそうですね。まだまだ市場にはリスク要因がゴロゴロころがっています。
そんな訳で、上半期のまとめを絡めて管理人の相場観を語っていきましょう。
- 2016年上半期をまとめてみた
- 夏相場の方向性は月末次第
2016年上半期をまとめてみた
毎日暑いですね。もう7月も後半入り。そろそろ夏枯れ相場を頭に入れてトレード計画を組み立てる時期に来ていると感じます。
例年7月のこの時期、リスク資産については基本的に処分売りが催されます。いわゆる「彼岸底」へ向かう道のりを辿る訳ですな。昨年であれば、日本企業の決算期待で持ち上げてセルザファクトで売り。さらにそこからのチャイナショックで、ドーンと下落というパターンでした。
さて、今年はどんなネタが飛び出すのでしょうか。上半期はBrexitに中国成長停滞懸念、原油安など。トルコに限定すれば、政治の混乱やシリア問題、ユーロ圏やロシア、中東との外交関係でしょうか。
夏相場の方向性は月末次第
とまあ、売りの材料になるリスクばかりを持ち上げた訳ですが、7月という時期は高値で引けることもあるんですね。夏休み前の駆け込み買い。いわゆるサマーラリーというヤツです。
リラに関しては、現在の方向感が出ない状況。ここからの相場は月末のイベント次第でしょうか。
- 7月15日(金) 日本の3連休前最終日(ドル円レートに絡んで)
- 7月19日(火) トルコ中銀政策会議(金利発表)
- 7月21日(木) ECB理事会(ドラギ発言あり)
- 7月26日(火)、27日(水) FOMCおよび米国指標
- 7月28日(木)、29日(金) 日銀会合
まずはジャブとして3連休前のドル円ポジション調整。その後にトルコ政策金利の発表で一波乱あるかなというところでしょう。今のところはまだ、金利発表に絡んだ思惑買いや恣意的な値動きはありません。
まあ、ポジション調整でやや行き過ぎたリラ安になっていました。管理人はここで拾いました。チャートに書き込んだ通り、ボリンジャーバンドの中央線に収束するでしょう。イベント前なのでトレンドが発生する理由もなく、収束に向かうと考えたからです。そのままイベントまで持ち越して、万が一のネガティブサプライズがあっても同値で逃げるというトレードプランを立てました。
あとは鬼が出るか、蛇が出るか。金利発表後から月末の先進国イベントにかけて材料や思惑が出てくることでしょう。割安感だけで買った博打的なポジションですね。まあ、どっちが出ても同値で逃げるので大損はしない寸法です。ユーロ安の見通しは変えていないので、割安ならとりあえず買っておけと。逆張りでも割安なうちにエントリーしておけば負けないトレードができますしね。同じ博打にしたって、打算があるとないとでは大違いです。
という訳で、次回の本家ブログで割安感のチャート分析をネタにしようと企んでいます。イイネと思った方は1クリックください↓